婚活ミナミさんはごく一般の女性(1月23日放送「ザ・ノンフィクション」)

こんにちは!

横浜市にある結婚相談所8bit婚活エージェンシーのハチですヾ(o´∀`o)ノ

1月23日(日)14:00から放送のフジテレビ系列「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~ 後編」は、前回1月16日の放送に続いて大反響だったようで、「#ザ・ノンフィクション」や「婚活」「ミナミさん」がTwitterトレンドワードになり、ツイートも多数ありましたね。

当ブログのアクセス数もかなり伸び、結婚相談所の注目度が非常に高まっていることを実感しました。

1月23日放送のフジテレビ系列「ザ・ノンフィクション」のミナミさんに対する声

1月23日放送のフジテレビ系列「ザ・ノンフィクション」の番組放送後、8bit婚活エージェンシーに次のようなご意見をいただきました。

「本当にこういう人がいるんですね。ミナミさんのような人と会話するのにとても忍耐力が必要ですよね。植草さんが人間力と言っていたけど、社会人8年目ですよね。こんな婚活する人をサポートするのは大変そう。」

補足しますと、ミナミさんというのが前回のブログ【ミナミさんはどちらを選ぶべき?(1月16日放送「ザ・ノンフィクション」)】でも紹介した女性。

ミナミさんは、都内で実家暮らし、飲食店のホールで正社員手取り13万円ほどとのことで、3年くらい前から婚活を始めてコロナ禍になって結婚相談所での活動に真剣に取り組み始めたようです。

見た目は特別美人なわけでもなく(失礼...)垢抜けた感じもせずおとなしそうな、しかし清潔感はあるようなどこにでもいるような女性

 

植草さんというのが結婚相談所MARRY MEの代表カウンセラーの方で、結婚相談所としては当社の大大先輩にあたります。

 

今回のいただいたご意見でもそうですが、Twitterでもほぼ全てのツイートがネガティブな内容でした。

全て見てるわけではないのですが、ネガティブなツイートをしている方々は、結婚相談所に関わりのない人か、もしくは恋愛アドバイザーや結婚相談所以外の婚活ビジネスをしている人たちが多かったように思えました。

『結婚相談所というところはフィールド(学校、職場、友人経由)やアプリで出会いがなかった人々の駆け込み寺みたいな場所で、婚活だけでなく人生の指南までしてくれると思えば20万かかるのも納得できる』

『みなみさんの結婚相談所物語の総括としては「結婚以前の問題」あそこが特殊なんだとは思うし植草無惨様の言ってる事は間違ってはいないけど全くしっかりしてない男女の集まりで「保護猫(暴れん坊)の引取先探し所」じゃないんだから長谷川さんは良い人だと思うが優柔不断』

『こっわ。この人。ミナミ、結婚相談所のブラックリストインだわなぁ。こんな人ばっかりなの???』

『「人間力をつけなさい」ってもう本当にそれ。あまりに人として未熟すぎて。見てて疲れる。
そして認知の歪みが凄すぎる。思い込みが激しく、ちょっとした勘違いで他者を罵る人いるいる。親の呪いは大きいと思う。育てられ方間違っちゃったんだね。』

 

あまりにも多く、ミナミさんが叩かれていましたが、Twitter上にたくさんいる婚活垢(婚活アカウント)の方々はツイートしていないことに違和感を感じました。

予測の域を脱することはできないのですが、彼らはミナミさんの今回の行動に怒りや苛立ち、冷ややかな視線を送りつつも、一部では共感をしていたのではないでしょうか。

 

当ブログでも、ミナミさんは特別変わった考えを持っているわけではないと考えています。

番組内で少々ヒステリックな部分も見えましたし、気持ちが先走って人の言うことを聞かずに動いてしまうというところや、暴言をはくところは問題会員の片鱗を見せますが、結婚相談所の会員に限らずこのような女性は多くいると思いますし、不器用ながらも婚活をする女性も多くいると思います。いわゆる一般的な女性だということです。

 
視聴者の方々は結婚相談所を駆け込み寺と思い込み、モテないヤバい人があつまる場だというバイアスが働いて、一般的な女性を「結婚相談所にいる女性」というフィルターをかけて見ているのに気づきました。

町田さんの仮交際終了の真意とは

前編ではミナミさんは40代の資産家の御子息である長谷川さんとお見合いをし、その後仮交際に進みました。

3度目のデートはミナミさんの誕生日で、誕生日プレゼントとしてハートのネックレスをもらっていました。

ちなみに、番組でありましたが仮交際は「同時進行できる期間で最大3名まで」はルールではなく、人数制限はありません。

おそらくMARRY MEさんの相談所内でのルールで、”4名以上になると気持ちが定まらなくなり、当人が相手の状況を把握しずらくなることで相手との関係性を構築できない。

またそれによって相手も当人の気持ちの低さが伝わり離れていくから"だとは思います。(違ってたらごめんなさい)

 

前編の最後には、誕生日デートの1週間前に介護士の町田さんという男性とお見合いし、その町田さんがミナミさんのことを女性として扱い、褒めてくれることから心が揺れているというところで終わりました。

その後、町田さんに家デートを誘われて町田さんの自宅で料理をするということで、ミナミさんはかなり先走っていましたが町田さんに恋心を抱いているようでした。

長谷川さんとの交際時には考えてもいなかった結婚後の仕事と生活費という結婚生活についてもシミュレーションするようになっていました。

 

しかし、家デートの翌日には町田さんと交際終了するとの連絡がありました。

交際終了の理由は町田さんの自宅に行くと、家具や生活雑貨に至るまで経済的余裕が見えなく、自分の理想の結婚生活とかけ離れているということでした。

 

ここで大事なのは、恋愛感情を抱くことによって、やっと相手と相手の側にいる自分を想像することができたことではないでしょうか。

町田さんとの結婚生活をイメージし、ミナミさん自身が自分のやりたいこと(他者から見たらわがままに見える)をやれない、現実的に考えて"好き"という感情だけでは自分は満足した結婚生活がおくれないという気づきを与えてくれたのかなと思います。

 

結婚相談所の女性会員に限らず、いやむしろ自由恋愛ではそのあたりのシミュレーションや現実的に考えることをせずに進んでいくことが多いのではないでしょうか。

もちろん恋愛経験が少ないが故に、思い込みや期待から落胆への振り幅は大きかったのでしょうけど、それも自由恋愛ではよくあることだと思います。

恋愛経験から見えたミナミさんと長谷川さんの結婚観

町田さんとの恋愛経験(恋愛と呼ぶには短いですが)から経験した結婚観は、ミナミさんにとって有益なものだったのだと思います。

恋愛経験皆無のミナミさんにとって恋愛の経験も積め、さらには"恋愛の延長で結婚を考えることはできないんだ"と経済的観点からも気づきがあったことでしょう。

 

そして突然ミナミさんのお母さんが出てくることになりましたが、お母さんが長谷川さんとの結婚に否定的だということです。

長谷川さんのような経済的に裕福な家庭で育ったわけでもないし、恋愛経験が豊富でもない、男性との付き合い方がうまいわけでもない自分の娘が、単に「お手伝いさんが一人来た」という感覚で迎えられるのではないかという鋭い指摘でした。

我が娘の幸せを思っての自然なアドバイスだと感じたのですが、母親が娘の結婚に口を出しているというような印象を与えたように感じます。

至極真っ当なアドバイスだと思いますし、一般的な家庭の価値観と少し違う資産家のもとへ嫁に行くということはストレスが溜まっていくことでしょう。

 

町田さんとの恋愛経験によって見えた、相手の価値観と自分の価値観の違いを推し量ると言うこと。

だからお母さんが言っている意味がよくわかり、またその恋愛経験は無駄ではなかったのだと思います。

その成長から、活動当初に条件としてあげていた、”専業主婦になりたいからできるだけお金に余裕のある相手と出会いたい”という甘い考えにも気づいて行ったのだと思います。

あえて例のアドバイスへのアンチテーゼ

番組の雲行きが怪しくなり、ミナミさんは一方的に長谷川さんとの交際終了を植草さんに告げ、しかも植草さんへの不信感を抱くようになりました。

原因は長谷川さんとのデートで会話の一部分だけを切り取り、精神的障害を持っていると勘違いしたところからでした。

どうして隠していたのか、信じられない、といったところでしょうか。

 

こういったところはもしかしたら、活動者を諭したり、教育したり、変えようとしていったりしたところから生まれる、感情的抑制からの爆発なのかもしれません。

もちろん相談所としては大先輩の植草さんのアドバイスは完璧なものだとは思うのですが、ミナミさんに限っては、番組の最初からすでに見えていた思い込みが強い人だったのではないのかと思います。

現に自宅の机には婚活ノートや婚活バイブルとして植草さんの著書を大事に読んでいたり、熱心な信奉者であり、それがすでに”思い込むことで自分の行動を自ら促していくタイプ”だったのではないでしょうか。

 

だから実はアドバイスするべきところは、ミナミさん自身が今までのように思い込みで行動に移してきたことがデメリットを生み出し、望むべきものではない結果に至ってしまっていたのだから、まずは地道に恋愛について結婚について、男性との付き合い方などたくさんのことを他者との比較で自覚させていく、ということが大切だったのかもしれません。

 

あえて、相談所の大先輩である(何度目)植草さんの例のアドバイスへのアンチテーゼを唱えるとしたら、仮交際から真剣交際への段階移行は事務所以外で本人同士がやった方が良かったのではないかと考えます。

番組ではMARRY MEの同じ相談所内での会員同士のため、植草さんが二人を呼び出しお互いに結婚生活の宣言をさせていました。(見る人によってはプロポーズにみえたかもしれない)

植草さんが行いたかったのは、真剣交際への移行ではありますが、二人がしっかりと自分の結婚に対しての考え方や意見を伝え合うことでした。

通常の活動でも真剣交際ではこのように二人の結婚観を話しあうものなので、二人が話し合えていないことからの指導だったのだと思います。

ですが、ミナミさんは町田さんとの恋愛(正確には恋愛とまで呼べない)と、結婚生活の現実視とを急速に体験していることや、加えて親からの意見である育った環境と生活する環境の世界が違うことへの気づきも重なり、非常に混乱をしている状態だったのだろうと思います。

 

ミナミさんにはあまりにもスピードが早すぎた展開に混乱し、成長を求められ、感情の起伏が激しくなりストレスフルな状態になったのではないでしょうか。

相談所バイアスからの脱却(みなさんへのお願い)

結婚相談所のアドバイスや交際管理については妥当だと思いますし、むしろ完璧なくらいのサービスを提供しているにもかかわらず、ミナミさんは立ち止まってしまったわけです。

町田さんとの恋愛と結婚観を同時に理解することになり、長谷川さんとの価値観や環境の違いに戸惑いながらも進んでいく状況に少しずつストレスを感じ、ヒステリックにもなり、期待を裏切られた強い思い込みからの暴言も吐き、ここまできて引っ込みがつかなくなっていった状況だったのでしょう。

 

ですが、人間力が低いからそうしたのではないのかなと感じます。

考え方が幼い、経験が少ないからそうしたのではないのではないでしょうか。

結婚への焦り、自分の恋愛経験のなさからの自己否定、婚活という先が見えない状況などのストレス、そしてなにより自分のペースとは違うハイペースな展開に混乱をしてしまったからなのだと思います。

これはミナミさんに限らず、誰にでも起きることですし、結婚相談所の会員だから特別こうなっているわけではありません。

自由恋愛にだって当てはまります。むしろ自由恋愛の方が行動制限もなく、もっといろんなケースがありいろんな出来事が起きていきます。

相談所の活動だからことこのように番組内におさめられるくらいコンパクトな活動になったのだと思います。

 

Twitterでのミナミさん叩きは「相談所の会員」だから、というのが相談所バイアスがかかっているのではないのかな、と思います。

その相談所バイアスを解いてみてほしいのですが、ミナミさんが特別なわけじゃなく、性格が悪いわけでもなく、至って一般的な普通の女性だと思います。

また、婚活をしている女性は例え暴言を吐くことはないにしても、近しい経験をしたことがあるのだと思います。

そんなミナミさんに、そんな他の婚活女性に、結婚相談所のサポートは諭すことや変えていくことではなく、"寄り添ってあげること"ではないのでしょうか。

少しペースを落としてあげて、もう少し出会いを増やしもう少し交際経験を積ませてあげて、自分が求める結婚生活を焦らせることなく進めさせてあげることが適切なサポートなのかもしれません。

 

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