「うる星やつら」に見る男心と女心

こんにちは!
8bitスタッフのハチですヾ(o´∀`o)ノ
先日、ツイッターでこんなツイートをしたのですが、

改めて、この偉大なる高橋留美子作のアニメ「うる星やつら」の主題歌(歌:松谷祐子)に見る、男心と女心を考察してみたいと思います。
 

主題歌「ラムのラブソング」

残念ながらハチはその世代ではないので、アニメをリアルタイムでは見ていませんでした。

先日、このアニメの主題歌を歌っているTikTokの動画を見て、いい歌だな〜と思ったのと同時に、なんて男心と女心を絶妙に現した歌なんだと感心をしたのです。

ラムのあたるを思う女心と、そんな女心を知っているのか知らないでいるのか、フワフワとした男心が非常に的確に描かれていて、かつ異性に対しての考え方を男側からも女側からも共感できる歌詞だと思います。

 

なぜブログが書きたかったのかというと、特に婚活している方々は異性の気持ちを理解するのが苦手な方が多く、男女の考え方の違いに悩みどうしても前に進めない人がかなりの数でいると感じているから、

少しでも男女双方が理解することができればいいなと考えたからです。

その内容の斬新さと魅力的なキャラクターは1980年代のみならず以降の漫画界とアニメ界に衝撃を与え、当時の若者たちの圧倒的支持を受けて一大ブームを引き起こし、若者文化にも影響を与えた。

引用:ウィキペディア

 

当時の男性(思春期を迎える中高生)を魅了したラムのキャラファッション(峰不二子などこの時代の男性の理想像とも言える?)や、そんなセクシーなラムに追いかけられているのに一向にラムに振り向かないあたる(主人公)との関係に、羨ましくもモヤモヤしながら見ていた少年たちがいたのでしょう。

 

【ラムのラブソング】
歌:松谷祐子
作詞:伊藤アキラ/小林泉美

あんまりそわそわしないで
あなたは いつでもキョロキョロ
よそ見をするのはやめてよ
私が誰よりいちばん
好きよ…… 好きよ…… 好きよ……

星達が輝く夜ふけ
夢見るの あなたの全て
愛しても あなたは知らんぷりで
今ごろは 誰かに夢中

ああ 男の人って
いくつも愛を持っているのね
ああ あちこちにバラまいて
私を悩ませるわ

あんまりソワソワしないで
あなたはいつでもキョロキョロ
よそ見をするのはやめてよ
私が誰よりいちばん

ああ 男の人って
何人 好きな人がほしいの
ああ 私だけ愛してよ
いつでもひとりだけを

あんまりソワソワしないで
あなたはいつでもキョロキョロ
よそ見をするのはやめてよ
私が誰よりいちばん
私がいつでもいちばん
あなたの全てが
好きよ…… 好きよ…… 好きよ……
いちばん好きよ!
歌詞引用:Anison!「ラムのラブソング」

 

あたるの浮気性、男の浮気性

出だしからあたるはどうしようもない浮気性の男性だとわかりますよね。

この時代はこんな男性が認められていたのかと驚く人も大勢いるとは思います。

 

ラムが日頃からあたるのことを好きだと愛情表現をして言葉にして伝えているのにも関わらず、目の前でソワソワしてキョロキョロしてよそ見をしています。

よふけにラムがあたるのことを想っている時間帯でも、あたるは誰かに夢中になっている(とラムは思っている)。

なんてひどい男でしょうか。

 

これを単純にキャラ設定をしている、あたるというキャラはこういう人ですよ、という内容ではないですよね。

この後に続く「男の人って」とあるので、あたるに限らず男の人全般に言えること、というのが正しいのだと思います。

この時代だから言えることというのと、男性論だから言えることというのもあると思うのですが、逆の女性論で言ってしまうと放送禁止になってしまいそうですが...

 

本当に男性はこういうタイプが多いのでしょうか。

全てではないでしょうが、共感できる男性は結構いるんじゃないかと思います。

共感することができなくても理屈をもって否定ができないんじゃないでしょうか。

 

様々な書籍で男性論は語られていますし、また生殖本能などの分析や研究から男性の本能的行動は語られているのでここでその説明はしないのですが、おそらくこれであっているのだと思います。

学術的には浮気というわけではなく、子孫を残すという意味なのでしょうが...当たり前のように一夫多妻制という歴史や文化がある国もあり、生存競争に強い子孫を残せる男性が勝ち残っていくためには多くの女性に子供を産ませるという考え方なのでしょう。

 

誤解がないように何度でも書きますが、男性は浮気性だからその浮気性を認めよ、というわけでは決してなく、それをもって男性を理解しようとした方が理解に苦しまなくて済むんじゃないかということです。

 

「いくつも愛をもっていて、バラまいている」とはなんとも酷いですよね...

ラムの独占欲と愛

対してラムの歌なので主観的ですが、女性側の気持ちも読み取れますね。

「よそ見をするのはやめてよ」「私が誰より一番」という歌詞ですが、一番でしょ?という意味ではなく、あなたを想う気持ちは誰より一番だからそれに気付いて振り向いてほしい、という切ない気持ちがわかります。

ただ、最後に「あなたの全てがいちばん好きよ」とあるので、一番でしょ?という意味も入ってきます。

 

これもキャラ設定から、ラムだからこんなに嫉妬深くて強いラブコールをしているのだ、というわけではないですよね。

「男の人って」と書いているのだから自分も「女の人」ということで対比されているのだと思います。

アニメを見ていなくてもラムの嫉妬深く、あたるを追いかけるキャラというのは熟知していますが、この歌を歌うラムとアニメのラムは少し違いますよね。

だから女性側の女心を歌った歌なのではないかと考えられます。

 

今の恋愛でもそうですし、婚活でもそうですが、浮気は一発退場で別れる原因の一つです。

うる星やつらが放映された時代は許されていた、というわけではないとは思います。

しかし何度もあたるが他の女性に目移りしているのを、カミナリを落としながら最後は戻ってくるから許してあげる、独占欲だけではなく懐の深い愛を強く感じます。

 

前述した、あたるの男性側の考え方を擁護したつもりはないのですが擁護しているような表現になってしまっているので、こちらで女性側を完全に擁護するとしたら、フワフワとした浮気性の男をしっかり手綱をもつためには多少きつめの独占欲が必要なんでしょうね。

それが女性の男性に対する愛でしょうから。それが女性のカミナリズム(意味不)なんだと思います。

ラムの押しかけ女房

-あらすじ-

宇宙人である鬼族が地球を侵略しにきたので、鬼族代表のラムと地球代表のあたるが鬼ごっこ(鬼ごっこって)で対決。

恋人で幼なじみの三宅しのぶへの求婚を、鬼ごっこしているラムが勘違いして受け入れてしまう。

そのため、鬼ごっこには勝利し侵略を免れるもラムは地球に住みついてしまう。あたるとラムのドタバタ劇。

引用:Wikipedia

 

一方的な愛では作品として成り立たないため、あたるを浮気性にしておきながらも、時にはラムに振り向くかもという期待感も持たせているのは視聴者はドキドキしていまいます。

あらすじではラムは押しかけ女房となっていますが、押しかけ女房という言葉自体、あまり聞かなくなりましたね。

イメージとしては歳上の女性が歳下の男性の身の回りの世話をやくために家に押しかけてくるようなものと考えられますが、当時もこのような男性が多かったのではないでしょうか。

令和の現在もこのような女性が好きな男性は多いのだと思います。ハチも嫌いじゃありません(聞いてない)。

 

年齢差がなくても女性は男性より精神年齢が上だと言われていますよね。

前述したように、歌詞の中でも主観的なあたると客観的なラムという対照的なキャラから、男を見る女心が歌われていて、ラムは歳上のように感じます。

やきもちを妬きながらも好きだから許してしまう、許してしまうけどやはり愛が欲しい、ということで求愛しています。

それに気付いているのか気付いていないのか、迷惑だと思っているのか思っていないのか、女性からしたらこの浮ついた男心は本当に理解が難しいですし悩ませられます。

結局、相思相愛で思いやりを持っている

婚活をしている、もしくは結婚を考えている男性にお聞きしたいのですが、ラムのような多少強引でも言葉と行動ではっきりと示してくれる女性のことはどう思われるでしょうか。

当時は理想的な女性だと思われていたのかもしれませんが、令和の現在ではどうでしょうか。

 

ハチは基本的には変わらないと思っています。

現在では多少、情報化社会の中で人に対してストレスを感じやすくなっていると思いますので、これにプラスの条件が個人差でついてくるのではないでしょうか。

 

例えば、「気が利く」「干渉しすぎない」「一方的になりすぎない」など、相手の気持ちや感情を多少読み取る必要があるのかもしれません。

婚活でのお見合いや出会いのところでもその部分に敏感になっている男性は多く見かけます。

女性よりコミュニケーションが苦手な分、コミュニケーションで女性と関係を作っていくことに苦労している男性は強く感じていることだと思います。

 

ですが、今回のブログで言いたいことは、恋人として愛の形はこういうもので変わらないのではないかということです。

うる星やつらもラムの求愛に最終的にはあたるも答えるというハッピーエンドになりますが(「うる星やつら最終回結末ネタバレ!その後の最後はどうなった?漫画34巻アニメの完結まとめ!ラムとあたるの恋の行方は?」)、結局男は言葉にしないし、女は言葉を欲しがるということです。

ただそこには思いやりがあり、相思相愛という形があるのです。

男性側も女心を理解した方がいいでしょうし、女性側も男心を理解した方がいいのでしょう。

 

最後に、うる星やつらの最終シーンでは、ラムが星に帰ってしまうかもしれないという状況で、ラムが出した条件があたるに「好きだ」と言わせること。

そんな状況で嘘か本当かわからないのになぜ口に出さなきゃいけないんだと(男女ともにうなずいちゃう)。

 

ラム「一生かけて言わせて見せるっちゃ」

あたる「いまわの際(死際)にいってやる」

画像引用:Pictas「【60画像】アニメも漫画も名作!うる星やつらの壁紙・高画質画像まとめ!」

 

 

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